ヤフー、ZOZOを買収へ 前沢社長は経営から退く方針

ソフトバンク傘下のヤフーは12日、衣料品通販サイト「ゾゾタウン」を運営するZOZOに対し、TOB(株式公開買い付け)を実施すると発表した。ZOZO株式の50.1%の取得を目指す。ZOZO創業者で筆頭株主の前沢友作社長は約37%保有しているが、ほとんどをTOBに応じる。

ZOZOは同日、前沢氏が12日付で社長を退任し、経営から身を引くことも発表。後任にはNTTデータ出身でZOZOの澤田宏太郎取締役が昇格する。前沢氏は今後、2018年9月に公表した月旅行などの個人活動に専念するもようだ。ZOZOは「創業者として今後も(同社の)一定のイベントには参加する」としている。

ヤフーはZOZOを傘下に収め、インターネット通販で先行する米アマゾン・ドット・コムや楽天に対抗する。11日時点のZOZOの時価総額は約6750億円で、ヤフーの買収額は最大4千億円を見込み、TOB後もZOZOは上場を維持する方向だ。

ZOZOは1998年の設立で、2019年6月時点の資本金は13億円。19年3月期の連結純利益は前の期比21%減の159億円で、設立以来、初の減益になった。通販サイト「ゾゾタウン」が好調で売上高は1184億円と20%増えたが、プライベートブランド(PB)の在庫評価損や有料会員向け割引サービスの値引きが響いた。

商品取扱高は3200億円で19%伸びた。ただ、割引サービスへの反発などから有名なアパレル企業が撤退し、… 日本経済新聞

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